リスママについて

内容

リスニングママ・プロジェクトとは

私たちは、「聴く力」「話せる場」をすべてのママへ というスローガンのもとに、共感とエンパワメントの文化を醸成し、誰もが安心してどんな気持ちも話せる社会を目指しています。

Vision(目指す未来)

「聴く」「聴いてもらう」という相互作用を通じて、誰もが自分と周りの人を信頼し、つながりの中で自分らしく生きていける社会を目指す。

Mission(役割)

子育てに関わる人が、受容・共感・尊重をもって話を聴きあい、力を引き出しあう機会と技術を提供する。 その環境で子どもたちが育つことで、「すべての人が聴きあう未来」を実現させる。

Strategy(手段)

・安心して話せる場を増やす

・「聴く」在り方と技術を伝える

・共感的なコミュニケーションを啓発する

代表挨拶・発起人挨拶

 リスニングママ・プロジェクトは、子育て中の母たちで立ち上げました。

 抗えない大きな心身の変化に震えながらの妊娠・出産。

子どもを大事に健やかに育てたいと思いつつも、自分自身を犠牲にしすぎるのは苦しい。

そして自分が育ってきた時と状況も違う。そんなジレンマと向き合いながら、子どもも親もその人らしく生きるには、「聴き合う」ことが大事だと思ったからです。

 産後うつ、虐待など悲しいニュースはいつでも飛び込んできます。

よりよくするには、親だけの子育てではなく、社会全体で繋がりを作り、まず親が「聴く」で満たされる環境にいる必要があると、私たちは考えているのです。

 「聴く」の中心は、共感と受容と尊重の姿勢です。

自分のことを受け止めてもらえて、誰かを受け止めている、そんな実感の中で生活している中に子どももいる。

健やかさはそんなところから生まれるのではないでしょうか。

私たちと一緒に、そんな世界を夢見て、活動を応援してもらえたらと思っています。

代表理事 豊平さとみ

リスママ、はじまりとこれからのストーリー  

 子育てをたったひとりで担っているようで苦しかった日々。

子育てコミュニティを立ち上げた私は、仲間の存在に救われ、子どもとの暮らしの豊かさを味わえるようになりました。  

 東日本大震災直後、直接被害の少ない地域でも、余震に怯え、出かけづらくなった時期がありました。

孤立しかけた母たちのために私ができることをと「オンラインで話を聴くよ」とSNSで呼びかけました。

たった20分、不安だった気持ちを吐き出すだけで、声に元気が戻ってくる様子を耳にするごとに、私の力も湧いてくるのを感じました。

聴く方も、聴かれる方も力が湧いてくる。これは、私一人が限られた時間でやっている場合じゃない。

そう思って、2人の友人に声をかけたのがプロジェクトの始まりです。

 毎日がおはなしDAYになったらいいな、時差のある地域のボランティアが増えたら、夜中でも聴いてもらえるね、などと夢を描きながら、10年。

仲間は増え、夢は少しづつ現実になりつつあります。

私たちが目指すのは、プロジェクトの解散。

おはなしDAYを予約しなくても、誰もが、すぐそばに聴いてくれる人がいる状態になること。  

 話を聴いて欲しい人は、子育て中の人ばかりではありません。

けれど、活動の対象を絞っているのには、理由があります。

気持ちを聴いてもらった母は、子どもたちの気持ちを聴くゆとりができる。

子どもたちの周りにいる大人が聴き合う技術と在り方を体現していたら、子どもたちは自然と学びとり、聴き合う大人へと育つ。

子育てに関わる人が聴く力を磨き、聴き合うコミュニティを形成することで、次世代にそれが継承されていく。

そのために、子どもに関わる人を中心にこの活動をしています。  

 聴く力、話せる場をすべてのママへ。  

 やがては  

 聴く力、話せる場をすべての人たちへ。  

 昔、こんなプロジェクトがあったんだよ、と語る日を楽しみに活動しています。

発起人 副代表理事 高橋ライチ

応援者の声

【自分の気持ちを理解してくれる人がいる、と誰もが思える社会を】  

 相互に信頼し助け合う社会は、経済的に豊かであるだけでなく、心と体が健康であることが様々な研究から明らかになっています。

しかし、日本では人間関係は希薄化し、心身の不調に悩む人が増えています。 心身の健康に深刻な影響を与える要因の一つが孤独感です。

「誰も自分の気持ちを理解してくれない」と感じることは多くの人にとって耐え難い苦痛です。

 初めての出産・子育てに直面する女性は孤立しがちであり、気持ちを理解してくれる人の存在が必要です。

おはなしDAYを通じて、話を共感的に聞いてもらう体験を、多くの母親に届けてほしい。

気持ちを理解してもらうことの大切さを実感した人は、きっと今度は子どもや身近な誰かの話を、共感的に聞こうと思うでしょう。

そうして「自分の気持ちを理解してくれる人がいる」と誰もが思える社会になってほしいと心から願っています。

 私はリスニングママさんの活動を応援しています。

上智大学経済学部教授 

幸せなコミュニティとつながり実践研究所 共同代表理事 

川西諭

 仏教は「人生は苦である」と教えています。

「苦」とは「思い通りにならないこと」ですから、私が私の人生を生きることは「思い通りにならないことの繰り返し」で、本当に大変なことなのです。

 でもみんなが「苦」を抱えながらも、お互いが支え合って生きることができるのが私たち人間の尊く素敵なところです。この支え合いの中で、とても大きな役割を果たすのが「聴くこと」だと思います。

「聴いてもらえる」ことは、私をそのまま受け止めてもらえることですから。

そして「聴く」ためには「聴く力」が欠かせません。

 実はリスママこそが「聴く力」そのものだと思います。

リスママは『聴く力』をもって周りの方々に一度でも多く受容の体験を手渡せることにつながる大切な存在です。

浄土真宗本願寺派妙行寺住職

井上從昭

 子育て中のお母さんを支える“リスママ”の存在は、私が子育て真っただ中だった20数年ほど前に出会っていたらよかったなあ~と思える団体です。

 初めての出産や子育てにおいては、手探り状態で、しかも心も体も不安定、だから自分の家族との関係もぎすぎすしてしまうことも。。。

家族との関係性等もっとデリケートな話は、なかなかママ友にも話せませんよね。

気軽に吐き出せるリスママのような場と出会っていたら子どもにあたることも少なかったかもしれません。

 リスママの代表豊平さとみさんとは、仕事仲間で、その仲間を応援する気持ち、リスママという場所を大切にする気持ちの両方の気持ちを込めて、このプロジェクトを応援させて頂こうと思います!

臨床心理士・公認心理師

NPO法人しののめフリースクール 理事長 

中村紫乃

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