代表コラム 「100通りの母親を応援したい」
代表の豊平さとみです。
リスニングママ・プロジェクトは何をする団体か、と、問われたら、
子どもを産み・育てている母が、同じ母親を支援する団体として活動をしています。
母親になってみてわかりましたが、
母親という役割が本当に幅広いものですし、変化に富んだものです。
プレママ
高齢出産
新生児ママ
未就学児ママ
幼稚園ママ
保育園ママ
お受験ママ
小学生母
中学生母
男の子の母
女の子の母
ワーキングマザー
専業主婦、、、
まだまだたくさん分けることもできます。
いくつもの属性グループにわかれ
しかも、子どもの成長に合わせて、数年単位でその属性・役割も変化していきます。
本当に目まぐるしいのです。
そして、妊娠から産後1年ぐらいは、その身体の変化も凄まじく、
赤ちゃんを守るために神経をすり減らします。
みんな、それぞれの「母親像」に向かって必死だし、
しかもパートナーや両親、世間からの「母親像」ものしかかってきます。
「子育て中の母親」は
それぞれ一人一人、状況も個性も全く違うのです。
この、一人一人を応援するために
私たちは、「聴く」ことをしています。
人を受容する「聴き方」
アドバイスもジャッジもない、
ただただ、あなたの話を親身に聴き、一緒に感情を味わいながら、
決して、あなたの前に出ず、伴走してもらえる時間があることの、豊かさ。
そして、この伴走を体感している母親は、
子どもの主体性を育てるコツも手に入れているのです。
自分を大切にできる人だけが、相手を大切にすることができます。
リスニングママ・プロジェクトの本質は、
支援者/被支援者という固定の関係性ではなく、
この関係性をぐるぐる回し、助け合うことにあります。
一人一人が助けて欲しいと思うくらい、頑張っているし、
そして、誰かを助けたいとも思っている。
それを行動に移せる活動として、
「話す」「聴く」そして、「聴き合う」。
派手さは全くないですが、
応援しあえるという新しい関係性を支援し、
一人一人の健やかさを保つ
大事な活動だと思っています。
100通りの母親支援、
それは、ただ画一的に一方的に「助ける」のではなく、
それぞれの本音と健やかさ、強さ、弱さなどを確認しあい
「自分」を生きる、サポートをしていく。
私たちは、これを大切に活動しています。