5/13トークイベント第4弾「聴いてもらったら、世界が美しく見えた」~私にも、母にも必要だった“聴いてもらえる場所”と世界平和へのサブスク~

「話を聴く」ことは、親子をどう支えているのか
リスママ寄付キャンペーントークライブ第4弾レポート
「聴いてもらったあと、世界がすごく美しく見えたんです。」
そう話してくれたのは、リスニングママ・プロジェクトのマンスリーサポーターであり、講座受講生でもある みずたによしこさん。
5月13日の寄付キャンペーントークライブでは、
「聴いてもらうこと」が人にどんな変化をもたらすのか、
そして、なぜ彼女がこの活動を“世界平和へのサブスク”と呼んで支えてくださっているのかを高橋ライチが伺いました。
「もう働けないかもしれない」
数年前、よしこさんは突然の緊急入院・緊急手術を経験しました。
予期していなかった出来事が一気に押し寄せ、退院後も体調は不安定なまま。
数時間働いただけでふらふらになり、
地下鉄で職場へ向かう途中から吐き気がして、
職場に着いた時には顔面蒼白。
「すみません、帰ります」と言って帰宅する日々。
働く時間を半分に減らしてもらったものの、
「この先どうなるんだろう」
「もう普通に働けないかもしれない」
そんな不安と心細さに包まれていたと言います。
その時、友人でありリスニングママ・プロジェクト代表の豊平さとみから、
「聴いてもらうといいよ」
と勧められ、リスママ発起人の高橋ライチに話を聴いてもらう体験をしました。
「世界が、内側から光って見えた」
1〜2時間ほど、自分の気持ちを丁寧に聴いてもらったあと。
よしこさんの中で、不思議な感覚が起こりました。
「もちろん、自分自身が満たされた感じもあったんです。
でもそれだけじゃなくて、
街の人たちがみんな、内側からあたたかく光って見えたんです。」
ピンク色や赤色の光をまとっているように見える人々。
「え、世界ってこんなに美しかったの?
人ってこんなに愛されて存在していたの?」
そんな感覚が湧いてきたと言います。
それまでのよしこさんは、
- 病気による不安
- 働けなくなる恐怖
- 将来への心配
- “自分は欠けてしまった”という感覚
の中にいました。
けれど、話を聴いてもらったことで、
「私はここにいていいんだ」
という感覚が、自分の足元に戻ってきた。
“命につながった感じ”がした、と振り返ってくださいました。
「父を看取ったあと、感情をないことに」
その後、よしこさんはお父さまを亡くされます。
最期の二週間、家での看病の後のお別れ。
葬儀、親戚への連絡、事務的な手続き――
一人っ子でもあったよしこさんは、
「自分がしっかりしなければ」と気を張り続けていました。
すべてを終え、東京のシェアハウスへ戻ったあとも、
「私は大丈夫」
と思っていたそうです。
けれど実際は…
シェアハウスのにぎやかな輪の中にも入れず、
珍しく一人で缶チューハイを飲んだ夜。
ひどい悪酔いをしてしまい、
「これは何かおかしい」
と気づきます。
その時もまた、豊平さとみさんから、
「感情を、ないことにしちゃあかんよ」
と言われたそうです。
「ようやく安心して、悲しめた」
改めて話を聴いてもらうと。
よしこさんは、自分が“悲しかった”ことに初めて気づいたと言います。
「親が亡くなったんだから悲しいはずなのに、
私は悲しみにも気づかないくらい悲しんでいたんだと思います。」
もし悲しみを感じ始めたら、
- 全部崩れてしまう
- 実務が進まなくなる
- 自分が立っていられなくなる
そんな感覚があった。
だから、気持ちを閉じ込めていた。
けれど、安心して受け止めてもらえる場の中で、少しずつ感情がほどけていきました。
「安心して、悲しめたんです。」
それは単に涙を流すということではなく、
“自分の人生の中に、この大きな体験を優しく組み込んでいく”
そんな時間だったと言います。
父の死を、“生きる力”に変えていけた
話を聴いてもらったあと、よしこさんの中に変化が起きました。
「父がいない人生を、これから生きていくんだ。」
そう、自分の人生へ戻ってくる感覚。
さらに、
「この身体は父からもらったものなんだ」
「私の中には父のDNAが半分入っている」
そんな感覚も湧いてきたそうです。
父との思い出も、怖いものではなくなりました。
幼い頃からの記憶。
父の運転する姿。
日常の中の小さな時間。
それらが、
“自分のこれからを支える糧”
として、やさしく自分の中に戻ってきた。
「聴いてもらう前は、思い出すことすら危険だと思っていたんです。」
でも今では、SNSで「#グリーフケア」という言葉を使いながら、自分の体験を発信しています。
「表現することそのものが、ケアになるんだと感じられるようになりました。」
「みんな、本当は聴いてほしい」
よしこさんはその後、リスニングママ・プロジェクトで“聴き方”も学びました。
当時は塾講師として、10代の生徒たちと日々接していた時期。
講座で学んだ聴き方を、生徒や保護者、同僚との会話で少しずつ試していったそうです。
すると、
「この人、話せる」
というのが伝わるのか
みんなが自然と話し始めた。
生徒たちも、保護者も。同僚も。
「大人も子どもも、みんな、本当は聴いてほしいんだなって実感しました。」
講座に参加したことで、よしこさん自身もリスママ受講生の聴きあいの輪に入ることができました。
「何かあったら聴いてもらえる場所がある」
ということ自体が、よしこさんにとって、大きなセーフティネットになっていると言います。
「世界平和へのサブスク」
現在、よしこさんはリスニングママ・プロジェクトのマンスリーサポーターとして、毎月寄付を続けてくださっています。
けれど、それは単なる“支援”という感覚ではないそうです。
「私はこれを、“世界平和へのサブスク”って呼んでるんです。」
自分自身も、聴いてもらうことで救われてきた。
そして、
「もし母にも、こういう場所があったら、どれほどよかっただろう」
とも思う。
余裕がなくなった時、
誰かに気持ちを受け止めてもらえること。
それによって、お母さんの中に少し余白が戻ること。
その“内なる平和”が、家庭へ、子どもへ、社会へと広がっていく。
「優しさが同心円状に広がって、世界平和につながっていく気がするんです。」
聴いてもらえる場所は、特別な人のためだけではない
リスニングママ・プロジェクトでは現在、子育て中の方に向けて、20分無料で話を聴く「おはなしDAY」を提供しています。
これは、
「すごくしんどい人だけのため」
「特別な問題を抱えた人のため」
ではありません。
誰だって、聴いてほしい。
大人も、子どもも。
「話していいよ」
「そのままで大丈夫だよ」
そんな風に受け止めてもらえる場所があること。
それ自体が、人を支え、家庭を支え、社会を支えていくのだと思います。
現在実施中の寄付キャンペーンでは、
この活動を継続するためのシステム利用料などを支えるため、39万円を目標に応援を募っています。
単発のご寄付も、マンスリーサポートも、SNSでのシェアも、大きな力になります。
“聴いてもらえる場所”を、これからも必要な人に届けていくために、
この優しい循環に、参加していただけたら嬉しいです。
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